腰椎椎間板変性症の50代男性の来院のケース

腰痛を患う50代男性

性別:男性

年齢:55歳

お住まい:奈良県

今回の記事は、奈良県にお住まいの55歳の男性患者様の症例です。症状としては、腰から左足の痛みとしびれを訴えておられました。

来院前の腰痛の状況

痛みが出てきたのが5月で、約2か月間様子を見られていましたが、当医院に来られる4,5日前から急に痛みが増してきたとのことでした。

腰痛のきっかけは、ぎっくり腰です。ぎっくり腰を患ったときから慢性的な腰の痛みを抱えておられます。

最初の診察と診断結果(病名)

病名:腰椎椎間板変性症

腰痛外来に来られて、初めにMRIとレントゲン撮影を行いました。その後の診察では、腰椎椎間板変性症と診断されました。PLDD(経皮的レーザー椎間板減圧術)が適応であることはMRI、レントゲンから判明しましたが、こちらの患者様は、今回は薬で治療されることを決められました。

PLDD法とは?

PLDD法を簡単に言うと、椎間板の中にある髄核をレーザーで焼くことにより空洞をつくり、椎間板を縮ませ神経の圧迫を減らすことで痛みがなくなるということです。MED法のように外科的手術の場合、安静期間やリハビリ期間を含めると約1ヶ月の入院となります。ところがPLDD法ですと、施術時間も15分程度。麻酔も局所麻酔で済み、例えば午前中に施術すれば午後の2時には帰宅できます。外科的手術に比べ、身体や時間の負担は軽いものと言えます。

局所麻酔での施術になります。背中から患部の椎間板ヘルニアの部分に針を刺し、刺した針の経路にレーザーファイバーを通して、椎間板の中にある髄核をレーザーで焼くことで髄核に空洞ができ、椎間板が収縮します。効果として神経の圧迫を軽減でき、痛みや痺れが改善されます。ヘルニアだけでなく、非特定的腰痛(原因の特定が困難な腰痛)に対しても効果があります。

引用元:郡山青藍病院病院「PLDD法 経皮的レーザー椎間板減圧術」より

さらに詳しくは、当医院のホームページをご参考にして下さい。

→ PLDD法 経皮的レーザー椎間板減圧術

腰椎椎間板変性症とは?

腰椎椎間板変性症(LDD)は、椎間板の老化に伴う変性が原因で起こる疾患の総称です。椎間板ヘルニアや腰痛症はLDDがきっかけとなって発症します。骨・関節の疾患の中では、最も発症する頻度が高い疾患の1つです。LDDの発症は、環境や遺伝要因が関与すると考えられています。

治療手段

今回の薬物療法では鎮痛剤を使用しました。使用する薬は、患者様の状態、病院の方針によっても変わってきます。手術に比べて料金が安いのが特徴ですが、継続的な治療が必要になります。薬物療法などの保存療法では、健康保険が適用できます。ご相談は随時受け付けております。

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