医療法人 青心会 郡山青藍病院ロゴ

患者さんの安心を支える仕事の裏側、チーム医療の一員として活躍する姿をご紹介します。

郡山青藍病院で働く薬剤師の1日をご紹介します。

「薬剤師」と聞くと調剤薬局のイメージを持つ方が多いかもしれません。

しかし、病院薬剤師は患者さんの治療の最前線で、医師や看護師とともに“チーム医療”を支える重要な役割を担っています。

今回は、郡山青藍病院で働く薬剤師のリアルな1日をご紹介します。

私たち病院薬剤師は、1日の中で「調剤業務」と「病棟業務」、両方の業務を行います。

当院薬剤師の1日 Part ①

患者さんが入院されるとの連絡を受けました。

入院時の連絡

患者さんとの面談

入院時指導

入院が決まったのですね。おうちではどのようにお薬を服用していましたか?

外来や入院で来院された患者さん、またはそのご家族と面談を行い、これまでの病歴や持参薬を含む服薬状況、アレルギーの有無に加えて、食事・飲酒・喫煙などの生活習慣についても詳しく確認します。

 

鑑別入力

鑑別入力の様子

出血で入院だけど抗凝固剤服用してるな・・

患者さんが入院の際に持参した薬について、それがどのような薬で、どのように服用していたのか、残量はどのくらいかなどを詳しく調査し、その情報を電子カルテに記録する業務です。

 

治療方針の確認

治療方針の確認

先生、こちらの患者さん、心房細動で抗凝固剤服用中です。

入院中または外来患者さんの治療に関して、医師と密に情報共有を行います。具体的には、患者さんの病歴、服薬状況、検査結果、副作用のリスクなどをもとに、医師と治療方針を確認・相談します。これにより、薬の選択や用量調整、併用薬の安全性を確認し、患者さんにとって最適かつ安全な治療計画を立てることができます。

 

指導入力

指導入力

看護師さんにもわかるようきちんと記録しておこう!

「指導入力」とは、薬剤師が患者さんに行った服薬指導の内容を「薬剤管理指導記録簿」に記録することで、薬剤管理指導料の算定根拠となる業務です。医師の同意のもと、服薬状況や副作用、相互作用などを具体的に記録し、患者さんの安全な薬物治療を支えます。

 

褥瘡処置依頼

褥瘡処置依頼(電話がかかってくる)

入院患者さんに褥瘡発見!?

褥瘡(じょくそう)とは、寝たきりなどによって、体重で圧迫されている場所の血流が悪くなったり滞ることで、皮膚の一部が赤い色味をおびたり、ただれたり、傷ができてしまうことです。一般的に「床ずれ」ともいわれています。

この場合・・

使用薬剤の選定・提案、薬剤の適正使用の確認、感染管理の視点からの助言、スキンケア製剤・保湿剤の活用支援、多職種カンファレンス(医師・看護師・栄養士・リハビリスタッフなどと連携)への参加、患者さん・ご家族の方への説明など、多岐にわたります。

 

褥瘡処置(実技指導)の様子

褥瘡処置(実技指導)の様子

ガーゼは薄くして湿潤コントロールしてくださいね。(看護師・介護スタッフに向けて)

プロトコルに従って外用剤を選択

「プロトコル」とは、標準的な診断や治療の根拠・方法を定めた実施計画書や手順書のことで、疾患に応じた標準治療法を指します。

 

ST(言語聴覚士)さんと服薬状況の(嚥下)確認

ST(言語聴覚士)さんと服薬状況の(嚥下)確認

とろみ付きのお茶なら飲めそう?
・・・
でしたら、OD錠で先生に提案したほうが良さそうですね。

「嚥下(えんげ)確認」は、食物や水分が口から喉、食道へ正常に通過するか、誤嚥(むせ込みや気管への流入)が起こらないかを確認することです。

少しとろみを付けることで、飲み込むスピードがゆっくりになって、気管に入りにくくなります。

OD錠・・口の中で唾液や少量の水ですぐに溶けて飲み込めるように工夫された錠剤。

 
 

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お昼

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配薬の様子

配薬の様子

継続服用指示がでてる

配薬とは・・患者さんに処方された薬剤を、服用の順序・量・方法に従って取り揃え、管理・供給する業務。

 

病棟に向かいます

病院薬剤師が病棟に行く画像

昨日、入院した患者さんの様子はどうかな?

病院薬剤師が病棟に行く理由は多数あります。

例えば・・

 

服薬指導・副作用・有害事象のモニタリング

服薬指導・副作用・有害事象のモニタリング

痛み止めを飲み始めて便秘気味か・・
副作用の可能性もあるな・・

服薬状況の確認、薬の効果や副作用の観察をします。

 

看護師と情報共有

看護師と情報共有

先生に処方変更の提案をしたほうが良いですね

必要に応じて医師に報告・処方提案をします。

 

医師からの電話対応(PHS)

医師からの電話対応(PHS)

鎮痛剤の変更をお願いします。

患者さんに、安全で適切な薬物療法の提供をいたします。

 

 

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終業

お疲れ様でした

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当院薬剤師の1日 Part ②

点滴調剤

点滴調剤

あ、抗生剤がでてる
腎機能は大丈夫だったかな・・

多くの抗生剤は腎臓から排泄されるため、腎機能が低下していると体内に薬が蓄積しやすく、副作用リスクが高まります。

 

整形回診同行

整形回診同行

傷はきれい
抜糸したから退院も近いかも・・

患者さんの薬物療法の安全性・有効性を多職種チームで確認します。

 

転入院患者の相談(地域連携)

転入院患者の相談(地域連携)

特殊なお薬を使用されてるな・・


持参いただけそうですか?

当院では、「地域医療連携室」を設けており、転入院のご相談も承っております。

特殊なお薬・・投与方法や管理に注意が必要な薬剤。例えば、当院に採用のない一部の抗悪性腫瘍剤、免疫抑制剤など・・

薬の剤形・量・使用状況を正確に把握する事で、入院中の投与計画に反映できる

投薬管理を正確に把握することで、医師や看護師と安全に治療を継続できる

この様な想いがあります。

 
 

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お昼

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TDM依頼

TDM依頼

バンコマイシン開始か
腎機能良くないから調整がいるな・・

TDMとは・・血中薬物濃度を測定し、投与量の調整や有効性・安全性の確認を行うために医師と連携して 薬剤師が検査を提案・依頼する業務。

バンコマイシンは腎臓から排泄される薬なので、腎機能が下がると体内に薬が残りやすくなります。そこで、腎機能の数値を確認し、その人に合った量と投与間隔を設定します。治療効果を確保しつつ、副作用を防ぐため、初回設計後も血中濃度を確認しながら、必要に応じて微調整していきます。

 

来週のOP(手術)前 休薬確認

来週のOP(手術)前休薬確認

来週は5件OP予定か
アスピリンは3日前~休薬指示が出てるな・・

病院薬剤師が手術前(OP前)に行う休薬確認は、患者さんが手術当日に安全に手術を受けられるよう、服薬状況や薬の影響を整理する作業です。

手術前に、「どの薬をいつ止めるべきか」、「何日前に中止すべきか」などを細かく確認し、術前準備が円滑に進むようサポートします。これにより、出血や血栓症のリスクを最小限に抑えることが目的です。

 

退院決定連絡を受けました。

退院決定連絡を受けました。

明日の14時に退院決定ですね?

退院決定後、病院薬剤師が準備する業務は、患者さんが自宅で安全かつ適切に薬を使用できるようにすることが中心です。

明日の退院までに、

服薬情報の整理・確認・・入院中に使用していた薬の一覧(入院前薬+入院中追加薬)を整理したり、退院後に継続が必要な薬、変更・中止する薬を明確化しておく。

退院時薬剤準備・・調剤(必要に応じて1日分ごとのセットや薬袋作成)

投与量・服用方法・服用時間・服薬期間の最終確認

などを準備しておきます。

 

退院指導

退院指導・服薬指導

退院後も脳梗塞の再発予防のためしっかり服用してくださいね

退院指導とは・・入院患者さんが退院後に自宅や施設で安全・適切に療養・服薬できるように情報提供と指導を行うことです。

服薬スケジュール、飲み忘れ防止方法の説明

副作用の確認や対応方法

相互作用・食事制限など注意点の説明

ご家族への説明(必要な場合)

 

指導記録

指導記録(カルテ記載の様子)

ご家族さんも退院を喜んでたな

患者さんに行った指導の内容・方法・患者の理解度・反応・今後の対応などを記録するものです。

 

 

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終業

お疲れ様でした

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先輩薬剤師の声

常勤薬剤師10年目

当院を選んだ理由は?

入職前の見学で薬局内の雰囲気の良さに魅力を感じ、薬剤師2年目で当院へ転職してきました。入職後、仕事の事からプライベートの事まで気さくに相談に乗ってくれる環境は経験の浅く入職した私にとって非常に魅力的な環境だと思います。

 

実際に入職して感じたことは?

当院に入職して、看護師などの他職種はもちろん、特に医師との距離の近さに驚きました。普段から薬や患者さんの状態など医師から密に連絡があり、時には薬局に来られてプライベートの話までされている環境に距離の近さを日々痛感しています。他職種と距離が近い事で情報収集や医師への疑義、相談や提案がやりやすく、薬剤師の視点での介入が円滑にでき、そのことで患者さんのよりよい治療へ繋げることができる充実した環境でありやりがいを感じています。

 

ワークライフバランスは?

私自身、幼い子ども3人がいる子育て真っ只中です。学校行事や急な発熱にもスタッフが快くフォローしてくれ休みを頂ける環境にすごく助けられています。また、院内託児所も利用でき、普段は保育園を利用し、保育園閉園日や土曜日は院内託児所を利用することで子育てと常勤での仕事を両立できています。有給休暇も自分の希望に合わせて取得できるので、家族旅行や子どもとの時間をとることができるのも魅力の一つであり、子育て世代にとって働きやすい環境だと感じています。

 

認定資格取得について

入職後初めて褥瘡処置に関わり、多職種と相談しながら褥瘡を治していくことを経験する中で興味を持ち日本褥瘡学会認定褥瘡薬剤師の資格を取得しました。資格取得の中で学んだことを生かして実技指導を行うことで褥瘡治療に貢献できやりがいを感じています。また、併設の老健施設でのポリファーマシー対策業務を行う中で高齢者の多剤併用の多さを痛感し現在は老年薬学認定薬剤師取得を目指し日々勉強に励んでいます。

当院は学会参加のための業務調整や費用などのサポートがあるため、認定資格取得を目指しやすい環境だと感じています。

 

非常勤薬剤師5年目

当院を選んだ理由は?

今まで病院で数カ所その後調剤薬局で、薬剤師として仕事をしてきました。再び病院で働きたくなり、当院を選びご縁があって働いています。調剤薬局での仕事とは仕事の内容が自然にちがいます。私自身は、病院の薬局で注射剤・内服薬など、多岐にわたる種類の薬を扱い、携わるのが興味深く楽しく、また多職種の方とのコミニュケーションを取って仕事を進めることから、やりがいを感じるポイントでもあります。

病院の規模的には、県内有数の大病院でもなく、大きな車輪の一部ではない感覚で、私的にはちょうどの規模といえます。スタッフの顔が浮かんで、仕事をスムーズに運べることも、ポイントです。

 

実際に働いて

仕事の内容は、調剤と主に調剤されたものの監査になります。注射薬、内用薬、外用薬と一般的に病院で考えられるものです。監査に際して、疑義が出た場合は、調べて妥当かどうか、検討するのですが、上司や仲間に相談する時、聞きやすくて、普段から緊張感も持ちつつ空気感を柔らかくしていることも大切だと思います。

何より働く上で、やりがいがあって、働きやすい環境が気に入っています。

また、休みの取得には希望を通してもらって、趣味に楽しむこともできています。

 

興味を持たれたら

大きすぎず、小さすぎず、ちょうどの規模感での病院のお仕事。疑問を持っても先輩薬剤師と相談して、前に進んでいける、そういう職場です。

 

 

郡山青藍病院では薬剤師を募集しています!

 

郡山青藍病院 薬剤師募集!

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8:45~17:00 勤務

原則、日曜・祝日お休み。残業少なめ。

託児所付♪ 車通勤OK♪ 随時見学可♪

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ご応募お待ちしております

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