厚生労働省が公表している資料によると、日本人の死亡原因の3位は脳血管疾患で、特に55歳~84歳の年齢の方が脳梗塞、脳内出血、くも膜下出血などの脳血管疾患により死亡しているというデータを公表しています。※1
当院では、未発症の脳血管疾患およびその危険因子の早期発見・早期治療を目的とした脳ドックをおすすめしています。
※1 参照:厚生労働省「令和4年 人口動態総計年報 主要統計表(最新データ、年次推移)」より
怖い脳卒中
脳血管疾患は脳動脈の異常が原因でおこる病気で、いろいろな種類がありますが、最も知られているのが脳卒中になります。
脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることが原因で起こる病気です。
この病気は、急に倒れて意識を失ったり、半身まひが起きたり、ろれつが回らなくなったりする発作が起きます。
そして発作後には寝たきりになることもあり、そうなると使わない筋肉がこわばり動かなくなるという合併症も出ます。
そのような大きな発作がおこる前に、脳を詳しく検査することによって、脳卒中の前触れを早期に発見することで重い障害を未然に防ぐことができます。
脳卒中の種類
脳卒中のなかでも多くみられるのが以下の脳梗塞、脳出血、くも膜下出血です。
このような方は要注意。
次のいずれかに該当する方は脳ドックの受診をおすすめします。
- 頭痛
- 頭重感
- のぼせ
- 物が二重に見える
- 手足のふるえ
- しゃべりにくい
- 痺れなど
検査項目・検査内容
①血圧測定:高血圧などの異常がないか調べます。
②採血:脳卒中の危険因子となる高血圧や糖尿病などの病気を調べます。
③頸動脈超音波検査:頸動脈の厚み、狭窄、動脈硬化について調べます。
④頭部MRI・MRA検査:磁石を用いた装置で脳の輪切りの画像を撮り、脳腫瘍・脳梗塞などを早い段階で発見できます。
⑤診察:頸動脈超音波検査、および MRI・MRA検査の結果をご説明します。
MRI・MRA検査について
MRI・MRA検査は、脳の状態を詳しく調べることができ、脳梗塞・脳出血・無症候性脳梗塞・脳腫瘍・脳萎縮などがわかります。
【MRI・MRA画像(例)】
- ペースメーカー装着者や動脈瘤クリッピング術後の方は、検査できません。
- 妊娠初期の方は、原則として検査はできません。
- 手術などにより体内に磁性体を埋め込んでいる場合は、検査できない場合がありますので、事前にご相談下さい。
- 磁気カード(キャッシュカード・定期券等)、時計、金属類は、MRI検査室に持ち込めません。
頸動脈超音波検査について
頸動脈超音波検査は、頸動脈の厚み・狭窄など、血管の状態を詳しく調べることができ、動脈硬化を要因とする脳梗塞や心筋梗塞などの早期発見に有用です。
【 頸動脈超音波検査画像(例)】
頸動脈(首の左右両側)に超音波をあて、動脈壁の状態を観察します。
動脈硬化などで頸動脈が狭くなっていたり、詰まっていないかの確認ができます。
検査結果について
検査の結果は、「検査結果報告書」を作成し約2週間後に本人様へご郵送いたします。
【検査結果報告書1】(例)
【検査結果報告書2】(例)
検査日
火曜日・木曜日(祝祭日除く)
検査時間:約2時間
※完全予約制
※検査当日は検査内容や緊急時の対応により、検査順が変更又は時間が延長する場合がありますのであらかじめご了承ください。
※心臓ドックと脳ドックは同じ日に受診することはできません。
※両ドックとも希望される場合はそれぞれ別の受診日になります。
検査料金
18,700円(税込)
※健康保険は適用されないため、全額自費診療になります。
※お住まいの各市町村によっては助成金制度をご利用できます。詳細は各市町村にお問合せください。
※お支払いにクレジットカードをご利用いただけます。
お問い合わせ・ご予約
0743-56-4449(専用)
(予約受付時間:月~金曜日 9:00~17:00 土曜 日曜 祝日は除く)
完全予約制となります。
上記の電話番号より、お問合せ又はご予約の旨を具体的にお伝えください。
また、ご都合が悪くなられた場合は予約日時の変更もできますので、お電話にてお問合せください。