地域医療への貢献と他部門とのチーム医療を目指し、より安全で効果的な治療を提供できるようこころがけています。
郡山青藍病院薬剤部(薬局)では、 調剤、薬剤管理指導(病棟業務)、薬剤鑑別報告書作成、TDM、医薬品管理、医薬品情報管理(DI室)、委員会活動などを行っています。
2019年8月からは病棟薬剤師を配置し、病棟薬剤業務を行っています。
調剤
医師の処方に基づいて、薬剤を取り揃える業務です。 内服薬では患者様が服用しやすいよう一包化を行っています。
薬の適正使用を重視する為、用法・用量・相互作用・副作用などで疑問がある場合は疑義紹介をし、薬の有効性や安全性を確保します。
また、注射薬では特に患者様の年齢、体重、検査値などを考慮し、投与量、投与速度や配合変化などのチェックを行っています。
薬剤管理指導(病棟業務)
患者様が安心して治療を受けていただけるよう薬の説明等を行います。
治療開始時は、薬による副作用やアレルギー、薬の服用(使用)状況などを確認し、主治医に提言します。
また、検査値、カルテの記載事項、患者様の訴えなどから最も適した安全で効果的な薬物治療を行えるよう取り組んでいます。
薬剤鑑別報告書作成
持参されたお薬は服薬状況や飲み合わせ、手術前の休薬の必要性などを考慮して医師へ処方提案を行っています。
TDM
医薬品の中には、治療有効域の狭い薬剤や中毒域と有効域が接近して投与方法や投与量の管理の難しい薬剤があります。
例えば、抗MRSA薬であるバンコマイシンなど一部の薬剤は血中濃度解析ソフトを利用して投与量、投与期間などを評価し、適正な投与計画を医師に提案しています。
医薬品管理
病院内で使用する医薬品の購入・在庫管理・供給を行っています。
出庫状況を把握しながら発注を行い、薬局内の適正な在庫管理だけでなく、院内全ての医薬品について取り違え防止や品質低下防止のための保管場所の検討、使用期限チェックなどを行っています。
また、法令に基づき麻薬・毒薬・劇薬・ハイリスク薬・特定生物由来製品の管理を行っています。
医薬品情報管理(DI室)
医薬品に関する情報を収集し、必要に応じて資料を作成、配布、または電話での質疑応答を行っています。
常に最新の情報を医療スタッフへ提供することで安全な薬物治療の補助を心がけています。
認定資格
日病薬病院薬学認定薬剤師 3名
日本褥瘡学会認定褥瘡薬剤師 1名
委員会活動
- 薬事審議委員会
- 院内感染予防対策委員会
- リスクマネジメント委員会
- 褥創予防対策委員会
- 教育委員会
- 環境委員会
学会発表
第13回 日本褥瘡学会近畿地方会学術集会
第40回 日本病院薬剤師会近畿地方会学術大会
第21回 日本褥瘡学会学術集会
第18回 日本褥瘡学会近畿地方会学術集会
その他
褥創チーム医療(院内プロトコルによる外用薬の選択および使用方法の指導など)や高齢者のポリファーマシー(多剤服用における有害事象の回避)、勉強会(薬局内・外)、学会発表(ポスター)などにも取り組んでいます。
システム・機器
- オーダリングシステム Mega Oak SR
- 調剤支援システム VP-Win
- 服薬指導支援システム PICSks
- 全自動錠剤分包機 Xana-1360
- 全自動散薬分包機 io-9090EX4
- 薬袋発行機 CN-5Ⅱ
- 発注システム Order-epi
- 棚卸システム
当院を受診の患者様へ
当院では院外処方箋の発行を実施しています。
かかりつけ薬局で薬を受け取っていただくことによって、複数の病院(診療所など)から処方された薬の飲み合わせ等をチェックすることが可能になります。
~当院ではジェネリック医薬品の使用を推進しています~
ジェネリック医薬品(後発医薬品)とは、新しい医薬品(先発医薬品)を開発・販売後、審査機関・特許期間が終了した後に発売されます。
先発医薬品と同じ有効成分で、先発医薬品に比べて低価格な医薬品です。
外来受診でジェネリック医薬品を希望される方は、お薬を受け取る保険調剤や薬局でご相談ください。