高齢者の腰痛

新年を迎え、家の近くで寒梅の咲いているのを見かけました。でも、桜の季節まではまだ少し、お時間がかかりますね。今回は私の家族の「腰痛」についてお話しさせていただきます。昨年の11月末、80歳の実家の父が腰が痛むと言い出し、凄く痛むのだけれど暫くすると痛みも和らいで歩けるようになるという症状を訴えておりました。

少しは腰痛について知識のある私は父の症状から「脊柱管狭窄症」だと思い込み、師走も近く忙しさもあり暫く様子を見てから病院に連れて行こうとしておりました。一週間ほどして父と同居してくれている妹から連絡があり、父があまりに痛むと言う為、近くの総合病院にへ出向いて診察を受けたところ何と脊椎の「圧迫骨折」と診断されたとの事。

年齢の事もあり、手術はせずコルセット着用による保存法で対応する事になりました。幸い1月現在、大きな痛みも治まり日常生活をしておりますが、近々当院の「腰痛外来」で再度、診察を受けさせたいと考えております。

今回感じたことは、なまじ病気の知識があるので素人判断は危険だなということです。特に老人の場合は病気の原因は加齢によるものも多く、様子を見ているうちに症状が大きく悪化することもあり、症状が出たときは素人判断せずに専門医の診察を受ける事が一番大切であると身に沁みました。この事は、老人だけでなく老若男女の皆様にも大切な事だと考えております。寒さが厳しくなるこの季節、ご自愛ください。

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