60代男性トラック運転手様のヘルニア日帰り手術のケース

トラック運転手の腰痛事例

性別:男性

年齢:60代

お仕事:トラックの運転手

お住まい:大阪府東大阪市

来院前の腰痛の状況

当院に来院される約4か月前から腰が痛くなり、仰向けになった時に痛みを感じたようです。徐々に左足の指先や足裏にしびれを感じるようになり、右足の太ももの付け根とひざに力が入らないという症状になってきたようです。

最初の診察

仕事を休めない状況だったようで、最初は画像診断を受けられました。そして後日、腰が痛い中でしたが、症状を詳しくお聞きするために来院をしていただきました。その時はお車で来院されました。当院で診察・検査を行い、診断結果を出しました。

診断結果(病名)

病名:ヘルニアによる腰部脊柱管狭窄症

腰部脊柱管狭窄症というのは、脊柱管の中にある血管が圧迫されることで神経が障害され、腰や脚の痛みやしびれが出る病気の事です。進行は緩慢のため病気であることに気付きにくく、そのため慢性化しやすいです。老化現象のひとつで、加齢によって誰でも少なからず脊柱管は狭くなります。

原因としては、下記が考えられます。

先天的に脊柱管が狭かったり、血流の悪化により椎体をつなぐ靭帯の肥厚や骨化、椎体の骨棘(こつきょく:骨が棘状に変性したもの)などによって、脊髄や神経根が圧迫されることが原因です。腰痛、違和感、張り感、足に痛みや痺れ、握力の低下、排尿排便障害などの症状が出ることがあります。また、間欠跛行(かんけつはこう)の症状もあります。間欠跛行(かんけつはこう)とは、歩行などで下肢の痛みや痺れが生じ、休憩することで症状が軽減し、再び運動が可能になることを言います。進行は緩慢のため病気であることに気付き難く、そのため慢性化しやすいです。老化現象のひとつで、加齢によって誰でも少なからず脊柱管は狭くなります。

引用元:郡山青藍病院病院「脊柱管狭窄症とは?」より

→ 脊柱管狭窄症とは?

治療手段

ハイブリッドレーザー治療3ヶ所

圧力が掛かっている部分をレーザーで3ヶ所取り除き(蒸散させます)、オゾンで痛みや炎症を軽減させるという治療です。治療は20~25分ほどで終了し、2~3時間で帰宅できる治療法です。PLDD治療(経皮的レーザー椎間板減圧術)よりも高い効果を期待できます。

一般的なハイブリッドレーザー治療の流れは以下のようになります。

1日目

  1. ご来院後、当院1F受付にて受付を済ませて頂きます
  2. X-P(レントゲン)検査、MRI検査を行います。
  3. 担当医師が症状を詳しくお聞きします。検査結果から腰痛の原因を特定し、レーザー手術の適応診断を行います。
  4. 手術適応の場合、担当者が説明を行い、手術日を決めて頂きます。

2日目

  • 午前10時 受付を済ませて頂きます。
  • 午前10時30分 レーザー治療とオゾン注入を行います。(1か所約20分、2か所約40分、3か所約60分かかります)
  • 午前11時30分 個室にて安静にしていただきます。昼食をご用意いたします。
  • 午前12時30分 抗炎症剤の点滴を行います。
  • 午後1時30分 退院

以上のように、手術当日はお昼過ぎに退院が可能です。

その他、ハイブリッドレーザー治療についての詳細はこちらをご覧ください。

→ ハイブリッドレーザー治療とは?

術後の経過

今回の患者様は、ハイブリッドレーザー治療後、1ヵ月半ほどは症状が改善していたようです。ただそれからまたしびれや痛みが再現したということでした。再現から3ヵ月後に問い合わせると、症状は緩和されたようで、様子を見て、症状が気になるようであればまた受診するという事です。

腰部脊柱管狭窄症の痛みを和らげる方法

腰部脊柱管狭窄症になった場合、背中を後ろに反らすと神経が圧迫され、痛みの症状が出やすいです。逆に前かがみになると神経がゆるむので楽になります。手押し車(シルバーカー)を押している前かがみの状態が楽な姿勢です。

また寝る時は仰向けになると腰が反る事から、痛みやしびれが出やすくなりますので、楽な姿勢を取るように寝てください。腰をひねったり、長時間同じ姿勢にならないようにも注意をしましょう。

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